平成29年度 全国学力・学習状況調査の結果
ページ更新日:2017年12月26日
この調査は、文部科学省が平成19年度から実施しており、全国の児童生徒の学力や学習・生活の様子を調べるものです。小学校6年生、中学校3年生を対象として、29年度は4月18日に実施されました。瀬戸市は、全小中学校がこの調査に参加しました。
学力調査として、国語と算数・数学の2教科で、主として「知識」に関する問題の「A」と、主として「活用」に関する問題の「B」の2種類の調査が行われました。また、子どもたちの学習の様子、生活の様子などを調べる学習状況調査も行われました。
瀬戸市の状況は、以下のようでした。
小学校
国語
- 「俳句の情景について考えたこととして適切なものを選択すること」については、よい結果でした。
- 「互いの話を聞き、考えの共通点や相違点を整理しながら、進行に沿って話し合うこと」「物語を読み、具体的な叙述を基に理由を明確にして、自分の考えをまとめること」については、特に課題が見られました。
算数
- 「加法と乗法の混合した整数と小数の計算をすることができること」については、良い結果でした。
- 「小数と整数の加法の計算をすること」「示された式の中の数が表す意味を書き、その数が表のどこに入るかを選ぶこと」については、特に課題が見られました。
学習状況調査
- 「朝食を毎日食べていますか」、「家の人は、授業参観や運動会などの学校の行事に来ますか」、「家で、学校の宿題をしていますか」、「学校で、友達に会うのは楽しいと思いますか」という質問に対しては、「当てはまる」と回答した児童の割合が多い傾向にありました。
- 「新聞を読んでいますか」や「将来、外国へ留学したり、国際的な仕事に就いたりしてみたいと思いますか」「地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることがありますか」という質問では、「当てはまる」と回答した児童の割合が少ない傾向にありました。
中学校
国語
- 「適切な語句を選択すること」、「文脈に即して漢字を正しく書くこと」については、良い結果でした。
- 「事実と考えの関係に注意し、構成を工夫して話すこと」、「場面の展開や登場人物などの描写に注意して読み、内容を理解すること」については、特に課題が見られました。
数学
- 「範囲の意味を理解していること」、「与えられた度数分布表について、ある階層の相対度数を求めることができること」「資料の傾向を的確に捉え、判断の理由を数学的な表現を用いて説明することができること」については良い結果でした。
- 「見取図に表された立方体の面上の線分の長さの関係を読み取ることができること」「錯角の意味を理解していること」については、特に課題が見られました。
学習状況調査
- 「家で、学校の宿題をしていますか」「学校で友達に会うのは楽しいと思いますか」という質問に対して、「当てはまる」と回答した生徒の割合が多い傾向にありました。
- 「友達との約束を守っていますか」「ものごとを最後までやり遂げて、うれしかったことがありますか」、「友達と話し合うとき、友達の話や意見を最後まで聞くことができますか」「学校の規則を守っていますか」という質問に対して、「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と回答している生徒の割合が多い傾向にありました。
- 「新聞を読んでいますか」、「地域の大人に勉強やスポーツを教えてもらったり、一緒に遊んだりすることがありますか」という質問に対して「当てはまる」と回答した生徒の割合が少ない傾向にありました。
このような分析から、瀬戸市全体としての対策を考えるとともに、各学校においてもそれぞれの分析をもとに対策を考え、学力向上、学習状況の改善に向けて取り組んでいきます。